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ヴィクトリア朝の上流階級
¥1,500
「ヴィクトリア朝の上流階級」 平山雄一訳・解説 判型:A5版152ページ 価格:1500円 刊行:2024年11月 『ヴィクトリア朝の上流階級』は、ヴィクトリア女王即位六十周年の記念として発行された写真集 NOTABLES OF BRITAIN の全訳です。1897年に刊行されたこの作品は、当時のイギリス上流階級の著名人たちの写真と直筆を集めたアルバムであり、シャーロック・ホームズが活躍したヴィクトリア朝後期を舞台とする人物たちが一堂に会しています。本書は直筆部分を省略していますが、収められている人物たちの経歴や評価については、訳者が解説を加えています。 登場する人物には、ヴィクトリア女王を筆頭に王室の方々や貴族たちをはじめ、クリミア戦争に従軍した看護師のフローレンス・ナイチンゲールや、『ジャングル・ブック』などで知られるノーベル賞作家ラドヤード・キプリング、冒険小説『洞窟の女王』で有名なH.R.ハガード、その他有名や俳優や芸術家など、19世紀を代表する面々が揃っています。ホームズが捜査の途中で彼らと出会っていたかもしれないという想像を巡らせながら楽しめる写真集です。 また、ファッション好きの方には当時のメンズファッションの隆盛を知るための貴重な資料としても役立つ内容になっています。
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森下雨村犯罪実話集
¥1,200
「森下雨村犯罪実話集」 森下雨村 湯浅篤史・編 判型:新書判 110ページ 価格:1200円 刊行:2024年9月 フランスの名探偵ギュスターヴ・マセやゴロンが活躍する実話やウィルキー・コリンズ「月長石」やS・S・ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」に影響を与えた「コンスタンス・ケント事件」などの大正、昭和の探偵小説ブームを牽引した森下雨村が蒐集してきた西欧犯罪実話から描いた作品集です。 (編者解説) 本巻には、「死体を無くした男」「冷酷無情 カザリン・ヘーズ」「コンスタンス・ケント事件」「鼠を飼う死刑囚」「十五萬ポンドの頸飾」「噫無情」の六編の英仏犯罪実話が収録されている。 「死体を無くした男」は、パリ警視庁のギュスターヴ・マセの活躍、「冷酷無情 カザリン・ヘーズ」は、カザリン・ヘーズの残虐な殺人をそれぞれ描いている。「コンスタンス・ケント事件」は、ウィルキー・コリンズ「月長石」やS・S・ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」に影響を与えたといわれる事件であった。「鼠を飼う死刑囚」は、アーサー・グリフィスが描く、動物好きの死刑囚の話であり、「十五萬ポンドの頸飾」は、フランスからイギリスに送った十五萬ポンドの頸飾がすり替えられたところから始まる話だ。「噫無情」は、マセと並ぶフランスの名探偵ゴロンの捜査法を語っていた。いずれの作品も、森下雨村の好みが伝わる、読み応えのある犯罪実話であるといえるだろう。 ■目次 死体を無くした男 冷酷無情 カザリン・ヘーズ コンスタンス・ケント事件 鼠を飼う死刑囚 十五萬ポンドの頸飾 噫無情
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英国犯罪実話集3
¥2,100
「英国犯罪実話集3」 アルフォンス・ベルティヨン他・著 平山雄一・訳 判型:新書判 198ページ 価格:2100円 刊行:2024年9月 事件発生から七年後に発表された切り裂きジャック事件のパンフレット収録! ストランド・マガジンのイラストを多数収録したヒラヤマ探偵文庫オリジナル編集によるイギリスの犯罪実話集の第3弾です! 今回もストランド・マガジンに掲載された犯罪関係の記事を集めてすべてのイラストを収録、さらに1895年にカナダで発行された、ウェインライト事件と切り裂きジャック事件を描いた実話パンフレット全訳を収録(『犯罪と犯罪者の記録 第一号』)しました。新聞記事以外で、切り裂きジャックについて書かれた最初期の資料ではないでしょうか。 収録作品は以下の通りです。 ■目次 『小説のような犯罪実話譚 二人の有名スコットランド・ヤード刑事の体験談』 『エジプトの「シャーロック・ホームズ」ベドウィン族追跡者の方法』 『証言の価値とは何か?』 『最新犯罪捜査法グロス・システム』 『ラッフルズは実在するのか? 紳士強盗の伝説』 『犯罪者は外科手術で治癒できるのか?』 『裁判所の風景――刑事法廷』 『世界最大の探偵事務所ピンカートン社の歴史』 『犯罪と犯罪者の記録 第一号』 (おことわり) 「英国犯罪実話集1」につきましては、版元在庫なしにつき、お取り扱いがありません。 「英国犯罪実話集2」につきましては、在庫僅少となっております。
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吟醸掌篇vol.5~女性作家ミステリ号~
¥1,320
短篇小説を愉しむ文芸誌「吟醸掌篇」待望のvol.5! 特集は、女性作家によるミステリの競演です! 6月10日発売。発送は発売日以降順次となります。 「上質で面白い、短篇小説の商業文芸誌を作りたい! 」と創刊された『吟醸掌篇』の(やっと)第5号。 今回は女性作家ミステリ号。新作短篇4本に、翻訳1本、秀逸な読書案内に作家紹介とコラムも充実しています! A5判、136ページ 978-49908862-8-8 C0093 1200円+税 装幀・装画:山﨑まどか (「ミス・ニャープル」。モデルは、キャッツ・ミャウ・ブックスの初代店員、読太さん) 「吟醸掌篇vol.5」目次 【表紙】 山崎まどか(装幀・装画) 【コラム】《ミステリと女性作家》 空知たゆたさ「(わたしの愛する短篇作家⑤)エリサベス・ボウエン─事件と生活の共犯性」 杉山志保「銀輪の音 凛々と響かせよ ミステリの妖精(エルフ;)仁木悦子よ!」 頭木弘樹「理想のミステリとしたシャーリー・ジャクスン」 【コラム】 《女性作家のミステリ わたしの短篇ベスト3》 ・寺田和代「凡人の内なる悪や恐怖をあぶり出す不穏な心理劇」 (P・ハイスミス、R・レンデル、ローリー・リン・ドラモンド) ・うた「女性がミステリーを語るとき何が起こるか」 (アガサ・クリスティ、ミネット・ウォルターズ、ローリー・リン・ドラモンド、カリン・スローター、パトリシア・コーンウェル) ・伊東晶子「変わり続ける女性探偵たち──激辛はイヤ、でも生ぬるいのもちょっとね」 (キャサリン・ルイーザ・パーキス、アマンダ・クロス、B・K・スティーブンス) 【翻訳】 レベッカ・ハーディング・デイヴィス/(訳)まえだようこ「船長の話」(画・八木橋幸子) 【創作】 小沢真理子「黒の方法」(画・小春あや) 村木美涼「eフィーバー」(画・とどろきみゆき) 浅野里沙子「見えざる影」(画・三堂懐古) 栗林佐知「ばあちゃんは見ている」(画・小春あや)
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吟醸掌篇vol.4
¥1,210
【再入荷しました!】 短篇小説を愉しむ文芸誌「吟醸掌篇」待望のvol.4です! 「吟醸掌篇vol.5」の刊行に合わせて再入荷しました!! 「吟醸掌篇vol.4」目次 【コラム】 短篇礼讃(結晶とスナップショットと未完・断片) 頭木弘樹(画・木村千穂) わたしの愛する短篇作家④ ディーノ・ブッツァーティ──残された宿題 空知たゆたさ(画・三堂懐古) 去年の読書から わたしの短篇ベスト3 林浩治/寺田和代/踏/斎藤真理子 【翻訳】 「黄昏どき」 スーザン・グラスペル/まえだようこ訳(画・八木橋幸子) 【詩と版画】 「ひかり」 武藤玲 【創作】 「お水とり」 なかむらあゆみ(画・とどろきみゆき) 「爆心地ランナー」 志賀泉(画・有冨禎子) 「白化かしの村」 松本薫(画・三堂懐古) 「ヌスット透視図」 片島麦子(画・とどろきみゆき) 「鳥の餌を盗む」 藤本紘士(画・奥津直道) 「蟻の王様」 栗林佐知(写真・踏) 【装幀・装画】 山﨑まどか
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超短篇画集 丘の団欒(まどい)
¥1,650
15年前、文芸誌『小説すばる』誌上で出会った若きイラストレーターと中年の新人小説家。 ほのぼのしているのにそこはかとなく物騒で、ぞっとするんだけどなんだか笑ってしまう、透明感あふれるイラストと、日常からずれまくった超短篇63本のコラボ! 小春あや(画)・栗林佐知(文) A5判、96頁 装画:小春あや 装幀:山﨑まどか・原瑠香
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趣味のモダン・アラカルト 大正・昭和・戦後のひととき
¥1,700
2024年5月の文学フリマ東京で発表されたヒラヤマ探偵文庫の新刊になります。 「趣味のモダン・アラカルト」 著者:湯浅篤志 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:1,700円 刊行:2024年5月 大正文学研究者の著者がインターネット上のブログに書き綴ったものから〈趣味のモダン〉というテーマで抜粋し、一部加筆修正等行ったエッセイ集です。論創社から2010年に刊行された「夢見る趣味の大正時代-作家たちの散文風景-」の続編ともいえるエッセイ集になります。 大正から昭和、そして戦後へと続く、文人、世間の〈趣味〉への関わり方が書かれています。 巻末には、青木槐三が昭和4年に「サンデー毎日」に掲載した「駅弁名物 汽車の旅」の解説も収録。昭和初期の駅弁に興味のある方は必読です。 〈版元より〉 大正、昭和から戦後へと続く、文人、世間の〈趣味〉への関わり方をとりあげたエッセイ集。大正文学研究者、湯浅篤志『夢見る趣味の大正時代』(論創社、2010)の続編になります。大正の初めは不景気の時代でした。すぐに第一次世界大戦が始まり、関東大震災があり、昭和を迎えます。モダンの喧噪にあけくれ、辛く悲しい戦争を生き、戦後なってようやく生活を取り戻すことができました。そうした時代を生きてきた市井の人々は、どのようにして普通の生活を楽しんできたのでしょうか。文化の先端に触れ続ける文人たちの〈趣味〉のまなざしを通して、世間の流行や現象にに切り込んでいきます。また、鉄道ジャーナリスト青木槐三が昭和4年に書いた「駅弁名物 汽車の旅」(『サンデー毎日』所収)を取り上げ、日本全国の駅弁を紹介します。こんなにたくさんの美味しそうな駅弁があったんですね。戦前の駅弁研究家は必携です。
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テリーの日本案内 大正3年版
¥1,900
2024年5月の文学フリマ東京で発表されたヒラヤマ探偵文庫の新刊になります。 「テリーの日本案内 大正3年版」 訳者:平山雄一 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:1,900円 刊行:2024年5月 東京駅が開業し、宝塚歌劇団が第一回公演を行った大正3年。夏目漱石が「こころ」の連載を開始し、コナン・ドイルが「恐怖の谷」の連載を開始した大正3年。そして、新シーズン「柱稽古編」の放送が2024年5月からスタートした人気アニメ「鬼滅の刃」の舞台となっている大正時代。そんな時代の日本の歩き方を示したガイドブックの翻訳版です。 日本への渡航方法から費用、日本での過ごし方やそこに暮らす人々に関することまで記された大正時代の日本旅行ガイドブックです。 〈版元より〉 本書は Terry`s Japanese Empire including Korea and Formosa, A Guidebook for Travellers (T. Philip Terry, Houghton Mifflin Company, 1914)の、日本旅行における一般的な情報の 中から現代の読者の興味をそそりそうな部分を選んで翻訳したものです。大正時代の旅 行ガイドブックは国内にも多数ありましたが、当時の人にとっては当たり前のことでも、 現代人には予想もつかないこともたくさんあります。それは当時の外国人にとっても同 じことで、そういう細かな点を丁寧に解説してくれているのが、われわれにとってまた とない情報になるでしょう。 この本が出版された 1914 年は大正 3 年です。事態背景としては、海軍の大規模汚職事 件であるシーメンス事件、東京駅開業、宝塚少女歌劇第一回公演、夏目漱石『こゝろ』 連載開始、コナン・ドイル『恐怖の谷』連載開始、第一次世界大戦勃発、パナマ運河開 通、雑誌『少年倶楽部』創刊といったことがありました。 また『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の時代設定を研究した泉国さんによると、物語がはじ まったのはこの前年大正 2 年だそうです。 詳しくは https://kimetsu-i.com/jidaisettei-taisyou-nannnenn/
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先人は遅れてくる~パリのガイドブックで東京の町を闊歩する3
¥1,870
「これは?」 「お玉です!」 それはわかる。しかし、今なぜここでお玉なのか。(本文より) コロナ渦中の町を歩き、近所で見かけた看板の言葉をきっかけに本当の言葉探しをはじめた「私」は、町を歩き、弘法大師と高野山から、『オズの魔法使い』、松任谷由実のドキュメンタリー番組、『西遊記』など何かを求める旅の物語に思いを馳せるうちに、半導体エンジニアの職へと導かれた出会いの記憶へと至って……。 訪ねた土地で芋づる式に記憶を蘇らせていく至福。 「このお玉がね、随分前から家の台所に仕舞ってありましてね、 いったいこれはなんだろうな、なんだろうなと思っていたんです」(本文より) ◉目次 第1章 半径1km圏内の言葉 第2章 弘法大師のご利益か 第3章 繰り返しの効能 第4章 先人は遅れてくる ◉書誌情報 新書判144頁カラー、並製本(カバー・帯付き) 定価 1,700円+税 ISBN 978-4-9910743-6-3 C0295 発行日:2024年3月15日 発行者:代わりに読む人 著者:友田とん 装画・挿画:いちろう 装幀:千葉美穂 編集協力:松井祐輔 校正:北村さわこ ◉著者略歴 友田とん(ともだ・とん) 作家・編集者。ひとり出版社・代わりに読む人代表。著書に『ナンセンスな問い』、『『百年の孤独』を代わりに読む』ほか。文芸雑誌『代わりに読む人』編集発行人。柏書房のWEBマガジンにて「地下鉄にも雨は降る」を連載中。敬愛する作家はガルシア=マルケスと後藤明生。
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パリのガイドブックで東京の町を闊歩する1 まだ歩きださない
¥770
正しい言葉なら、これほど長く考えつづけることはなかっただろう。 「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」 突然、啓示のように降ってきた言葉を口ずさむ「私」はそんなことが果たしてできるのだろうかと考えながら、住みなれたはずの東京の町を歩きはじめる。表参道へ、荻窪へ、そして神保町へ。パリのガイドブックを手にした「私」はどこにたどり着くのか。第1号はとあるものを求めて、2018年夏、炎天下の都内をくり返し行き来した記録である。 目次 目次 第一章 まだ歩きださない 第二章 フレンチトーストを求めて 第三章 ポストフレンチトーストを歩く 【書誌情報】 著者:友田とん 出版社:代わりに読む人 初版発行日:2019-4-26 新書版:カラー 47頁 ISBN:978-4-9910743-1-8 C0295 タカラ~ムの本棚店主のレビュー https://s-taka130922.hatenablog.com/entry/2019/04/20/013417
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パリのガイドブックで東京の町を闊歩する2 読めないガイドブック
¥1,650
待望の第2巻ついに発売!! フレンチトーストを求めて東京の町を歩いた第1巻に続く、「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」待望の第2巻がいよいよ刊行されます! まだ歩きださなかった第1巻に続く第2巻は『読めないガイドブック?』 さて、今回はどんな展開が待ち受けているのか。 ※11/10:こちらの商品は11月末頃に発売予定です。購入をご希望されるお客様はぜひご予約をお願いします。 書名:パリのガイドブックで東京の町を闊歩する2 読めないガイドブック 著者:友田とん サイズ:新書判カラー94ページ 価格:1,500円+税 発行者:代わりに読む人 ISBN 978-4-9910743-2-5 C0295 発売日 2020年11月30日 代わりに読む人商品紹介ページ https://www.kawariniyomuhito.com/paris-tokyo2.html
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1930年のイギリス料理
¥3,100
2023年秋の文学フリマ東京で販売されるヒラヤマ探偵文庫の新刊になります。 「1930年のイギリス料理」 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:3,100円 判型:A5判 刊行:2023年11月 古き良き探偵小説を紹介するヒラヤマ探偵文庫が2023年秋にお届けするのは、なんと料理本! 1930年のイギリスの一般家庭の食卓を彩ったさまざまな料理のレシピが写真つきで掲載されています。およそ100年前のイギリス家庭料理を皆さんも再現してみませんか? 〈版元より〉 本書は “Bestway” Cookery Gift Book Sixth Book の翻訳です。 出版年は明記されていませんが、バースデーケーキの写真に「1930」とありますので、おそらく1930年か1931年の出版と思われます。 イギリスの一般家庭で供されることを想定した料理本ですが、出来上がりの写真が掲載されているのは珍しいと思います。 ケーキ パン・スコーン・ティーケーキ オードブル スープ 魚料理 寮の獲物と鶏肉 肉料理 熱いプディング 冷たいデザート セイボリーと朝食 野菜&サラダ ジャムとピクルス キャンディ&ボンボン サンドイッチ の各項目で、写真入りレシピを300種類以上ご紹介しています。 第一次世界大戦と第二次世界大戦のあいだ、探偵小説の黄金時代といわれたイギリスがイギリスらしかった最後の時代の家庭をお楽しみください。
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山﨑ノ箱 ロマンチック★過失漫画
¥1,760
「吟醸掌篇」の編集工房けいこう舎初の単行本! 「吟醸掌篇」の装幀を手掛けてきた山﨑まどかさん初にして驚異の漫画作品集! ウェブ連載時より「往年の「ガロ」を思わせる」と話題を集めた「山﨑ノ箱」に描き下ろしと、路上生活者などの支援を行う社団法人あじいるが発行する冊子「あじいる」に掲載された作品をあわせた作品集です。 ■本書カバー扉より どんなに早く走ろうと焦ってもスローモーションのように地団駄踏むばかり。 《この本にある十三のお話は、三十六ヶ月の間に私自身の認知枠が捉えた心象風景だ 結婚と出産、新たな仕事への挑戦でほぼ適応障害に陥りパニックに苦しんだこと、誰よりも近くに存在した愛犬との離別、緊急事態宣言下の夜回りや「あじいる」+「あうん」、救いのように立ち現れてきた人など、私が感じた日常の断片です。》(「序」から) ……イラストレーター・デザイナーの傍ら支援の現場で働く著者初の、そして驚異の漫画作品集! 往年の「ガロ」か!と話題になったウェブ連載作品「山﨑ノ箱」(2020~23年)に、描き下ろし1本と、山谷生まれの冊子「あじいる」掲載作品を収録!(編集部) ■著者について 山﨑まどか 1966年東京生まれ。東京デザイン専門学校卒。 広告、出版、印刷、中間支援を経て福祉、相談業務へ。 2008年、NPO自立生活サポートセンター・もやいに出会い、その後、冊子づくりを機に「あじいる」に参加。 装幀の仕事に『吟醸掌篇』(けいこう舎)、『貧困待ったなし!-とっちらかりの10年間』(もやい、岩波書店)、『お袖をつかんで』(吉永岳彦、てるふる)など。 ■書誌データ 「山﨑ノ箱」 著者:山﨑まどか 出版社:編集工房けいこう舎・りぷれブックス 価格:1,600円+税
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シャーロック・ホームズ研究2
¥1,600
ヒラヤマ探偵文庫sh02「シャーロック・ホームズ研究2」 著者:平山雄一 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:1,600円 判型:新書判 刊行:2023年3月 著者の言葉 2023年3月19日に日本シャーロック・ホームズ・クラブ大会が開催され、その場で講演することになりました。せっかくですので、これにあわせて「シャーロック・ホームズ研究2」を出すことにしました。 今まで発表した平山のホームズ研究を集めたものですが、そのほとんどは若い頃の作品ですので、お読みになった方も少ないのではないでしょうか。 目玉は「S・ホームズと大予言」で、ノストラダムスがホームズ物語を予言していたというものです。 収録作品 「心の郷愁の国」 「最後の挨拶」の著者とは? 「ワトスンの推理法修業」の方言版 「ボール箱」のかくれた真実 チャールズ・オーガスタス・チャールストン 一九八八年 ロンドン巡礼の旅 高田義一郎のホームズパロディについて S・ホームズと大予言
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血闘
¥2,000
ヒラヤマ探偵文庫24「血闘」 著者:三上於菟吉 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:2,000円(税込) 判型:新書判 刊行:2023年1月 『雪之丞変化』だけじゃない! 日本のバルザック、三上於菟吉の描く 最初の長篇探偵小説!! 老実業家、大川信兵衛は、丸の内の帝京ビルディングの二階の角部屋にあるオフィスで関東大震災に遭遇した。秘書の山口詮一とタイピストの藤村なみ子がいっしょである。地震の大きな揺れとともに、デスクに座っていた大川のところへ天井が崩れ落ち、コンクリートの破片と鉄材によって、大川は押しつぶされてしまった。さいわい山口と藤村なみ子は助かったが、山口は亡くなった大川社長のポケットから黄金色の鍵束を抜き取った。それを目撃したなみ子。山口は彼女を始末しようとしたが、再び大きな揺り返しがやってきた。二人のところにも、コンクリートの塊が崩れ落ちてきたのである。――山口は無事だった。しかし、なみ子の姿が見えない。山口はこの機を利用して、大川社長の莫大な資産を乗っ取ろうと考えたのだ。 そんなとき、大川の息子芳一がアメリカで生きていて、帰国するということが新聞報道される。山口は芳一を無き者にしようと思い、秘密結社鉄血団の堀江を訪ねた。堀江は、芳一が帰朝する船の大洋丸に乗り込むが、そこへ現れたのが、アメリカで浪人をしていた細沼冬夫という男だった。さらに大川のところへは「キケンアリ、ケイカイセラレヨ――センチウモユダンスルナ N・F」という不思議な無線電信も届けられた。