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シャーロック・ホームズ研究2
¥1,600
ヒラヤマ探偵文庫sh02「シャーロック・ホームズ研究2」 著者:平山雄一 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:1,600円 判型:新書判 刊行:2023年3月 著者の言葉 2023年3月19日に日本シャーロック・ホームズ・クラブ大会が開催され、その場で講演することになりました。せっかくですので、これにあわせて「シャーロック・ホームズ研究2」を出すことにしました。 今まで発表した平山のホームズ研究を集めたものですが、そのほとんどは若い頃の作品ですので、お読みになった方も少ないのではないでしょうか。 目玉は「S・ホームズと大予言」で、ノストラダムスがホームズ物語を予言していたというものです。 収録作品 「心の郷愁の国」 「最後の挨拶」の著者とは? 「ワトスンの推理法修業」の方言版 「ボール箱」のかくれた真実 チャールズ・オーガスタス・チャールストン 一九八八年 ロンドン巡礼の旅 高田義一郎のホームズパロディについて S・ホームズと大予言
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血闘
¥2,000
ヒラヤマ探偵文庫24「血闘」 著者:三上於菟吉 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:2,000円(税込) 判型:新書判 刊行:2023年1月 『雪之丞変化』だけじゃない! 日本のバルザック、三上於菟吉の描く 最初の長篇探偵小説!! 老実業家、大川信兵衛は、丸の内の帝京ビルディングの二階の角部屋にあるオフィスで関東大震災に遭遇した。秘書の山口詮一とタイピストの藤村なみ子がいっしょである。地震の大きな揺れとともに、デスクに座っていた大川のところへ天井が崩れ落ち、コンクリートの破片と鉄材によって、大川は押しつぶされてしまった。さいわい山口と藤村なみ子は助かったが、山口は亡くなった大川社長のポケットから黄金色の鍵束を抜き取った。それを目撃したなみ子。山口は彼女を始末しようとしたが、再び大きな揺り返しがやってきた。二人のところにも、コンクリートの塊が崩れ落ちてきたのである。――山口は無事だった。しかし、なみ子の姿が見えない。山口はこの機を利用して、大川社長の莫大な資産を乗っ取ろうと考えたのだ。 そんなとき、大川の息子芳一がアメリカで生きていて、帰国するということが新聞報道される。山口は芳一を無き者にしようと思い、秘密結社鉄血団の堀江を訪ねた。堀江は、芳一が帰朝する船の大洋丸に乗り込むが、そこへ現れたのが、アメリカで浪人をしていた細沼冬夫という男だった。さらに大川のところへは「キケンアリ、ケイカイセラレヨ――センチウモユダンスルナ N・F」という不思議な無線電信も届けられた。
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写真集 女王陛下のロンドン
¥1,000
2022年秋の文学フリマ東京で販売されるヒラヤマ探偵文庫の新刊になります。 こちらの商品の発送は、11月21日以降になります。 「写真集 女王陛下のロンドン」 訳者:平山雄一 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:1,000円 判型:A5版 刊行:2022年11月 「写真集 1906年のロンドン」の補遺版となる写真集。1897年版を1906年版に改訂する際に削除された写真をまとめたもので、「1896年のヴィクトリア女王即位60周年記念パレード」の写真が入っています。前回同様、QRコードが添付されており、写真風景地の現在の様子をGoogleマップで確認できるようになっています。
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悪の華
¥2,000
再入荷! 「悪の華」ヒラヤマ探偵文庫13 著者:馬場孤蝶 発行:ヒラヤマ探偵文庫 刊行:2021年5月 価格:2,000円 馬場孤蝶(ばば・こちょう、1869~1940)は、明治期において、島崎藤村らの『文学界』同人であり、英文学者として慶応大学教授、評論家、翻訳家、詩人であった。童話などを書いたことでも知られている。大正時代、『新青年』編集主幹の森下雨村の勧めにより、探偵小説に開眼する。海外の探偵小説の紹介が主だったが、探偵小説に自ら筆を染めたのはあまり知られていない。本巻に収録した「髑髏の正体」「悪の華」「荊棘の路」の三編は、いずれも関東大震災後の『婦人倶楽部』に連載された中編探偵小説である。読者に対して、総額一千円の犯人当て大懸賞が三編ともに付いていた。「髑髏の正体」では石田憲三探偵の捜査と推理、「悪の華」では探偵団芳雄と女探偵西野蘭子の邂逅、活劇、そして「荊棘の路」においては浅田貞三警部の理知的な推理が読みどころとなっている。これら馬場孤蝶の探偵小説は、現在において映像ドラマ化してもおかしくない、品のあり、そして人情味に溢れる物語だといえるだろう。
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「不思議の達人(下)」
¥2,500
【予約販売商品】 2022年春の文学フリマ東京で販売されるヒラヤマ探偵文庫の新刊になります。 こちらの商品の発送は、5月30日以降になります。 「不思議の達人(下)」 著者:ジェレット・バージェス 訳者:平山雄一 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:2,500円 判型:新書判 刊行:2022年5月 2021年11月に刊行された「不思議の達人(上)」の待望の下巻になります。 原書に掲載されている24編から上巻に訳出した12編を除く残り12編が収録されています。 著者ジェレット・バージェス(GelettBurgess 一八六六〜一九五一)はアメリカのユーモア作家である。マサチューセッツ工科大学を卒業後、いくつかの職を経た後、カリフォルニア州立大学バークレー校の地形学の教授となった。しかし一八九四年に禁酒主義者が建設した水飲み場を破壊する事件が起き、バージェスの関与が疑われたために大学を退職、文筆活動にはいった。 彼の作品はほとんど日本には紹介されていないが、唯一の例外が「不思議の達人」(一九一二)と題する短編集だ。今までに二作品が邦訳されている。 これは東洋の預言者と自称するアストロが、ニューヨークでさまざまな事件を解決する短編探偵小説シリーズで、超能力を用いているふりをしているが、実は東洋人でも超能力者でもなく、合理的で科学的な推理をアメリカ人の主人公がしているのである。ワトスン役は秘書で恋人のヴァレスカで、二人の恋の行方も同時に語られる。 上巻は以下のリンクからご購入可能です。 https://ramutakabook.thebase.in/items/59617775
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ナンシー・ドルーと象牙のお守り
¥1,500
ヒラヤマ探偵文庫18 「ナンシー・ドルーと象牙のお守り」 著者:キャロリン・キーン 訳者:平山雄一 解説:新保博久 刊行予定:2022年2月発行 判型:新書判 184ページ 価格:1,500円 本書はアメリカで長年人気の少女探偵「ナンシー・ドルー」シリーズの一冊です。 このたび「都筑道夫創訳ミステリ集成」(新保博久解説、作品社)の収録作品として「象牙のお守り」(淡路瑛一、保育社、一九五八)にあたり、他の収録作品が完訳があるにもかかわらず、本作のみが未紹介であるので、ヒラヤマ探偵文庫から訳出することにしました。 原作はThe Mystery of the Ivory Charm (1936)であり、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズとほぼ同時時代に発表された少女向け探偵シリーズです。我が国とアメリカの少年少女向け探偵小説の違いを比較するもよし、また「都筑道夫創訳ミステリ集成」の自由奔放な「創訳」と読み比べるのも面白いのではないでしょうか。
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ロムニー・プリングルの冒険
¥2,500
「ロムニー・プリングルの冒険」 著者:クリフォード・アシュダウン 訳者:平山雄一 解説:戸川安宣 判型:新書判 226ページ 価格:2500円 刊行:2021年10月 ソーンダイク博士・シリーズで有名なオースチン・フリーマンが、友人の医師と合作した詐欺師小説です。 エラリー・クイーンが選んだ世界の名短編集「クイーンの定員」第三十番に選ばられています。
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九番館
¥1,500
ヒラヤマ探偵文庫06 「九番館」 著者:長田幹彦 解説:湯浅篤志 発行元:ヒラヤマ探偵文庫 発行年月:2019年11月 価格:1,500円 「頭から足の先まで真っ暗な衣を被って、顔には目だけを明けた同じ色の覆面をしている」――松枝子のそばに立つ、謎の覆面男現る。長田幹彦、初の探偵小説!! 長田幹彦(ながたみきひこ、1887~1964)は、大正から昭和を駆け抜けた大衆文学作家であり、しかも流行作家であった。明治の終わり、谷崎潤一郎と並んで、文壇の寵児としてもてはやされた。しかし、長田自身、文壇の中だけでは飽き足らず、婦人雑誌、家庭雑誌、新聞などに長編、短編作品を数多く発表する。映画化された作品も多く、人々の好む男女の恋愛のもつれを「哀艶情話」として表現することができたからだ。それゆえ、文壇文学作家としてスタートしたのにもかかわらず、やがて通俗文学作家としてみなされるようになってしまった。ここに収録した『九番館』は、大正10(1921)年に発行された長田幹彦の初めての「探偵小説」である。社会小説を下地にしながらも、アルセーヌ・ルパンのような義賊を出現させているところに長田らしさがあふれている。当然、読者を意識してのことだろう。さらに文学的な風景描写も秀逸で、さすが谷崎と並び称されたこともある作家の文章である。「九番館」と呼ばれる教会には、いったい何が潜んでいたのであろうか。
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蒼き死の腕環
¥2,000
「蒼き死の腕環」 ヒラヤマ探偵文庫 著者:長田幹彦 解説:湯浅篤志 価格:2,000円(税込) 発行:2020年11月 判型:新書判 谷崎潤一郎と並び称せられた文豪、長田幹彦が1924年に雑誌連載した探偵小説の初単行本化。「新青年」に探偵小説論も発表した長田の幻の長編が、今蘇ります。 長田幹彦(ながたみきひこ、1887~1964)は、大正から昭和を駆け抜けた大衆文学作家であり、しかも流行作家であった。明治の終わり、谷崎潤一郎と並んで、文壇の寵児としてもてはやされていた。しかし、長田自身、文壇の中だけでは飽き足らず、婦人雑誌、家庭雑誌、新聞などに長編、短編作品を数多く発表する。映画化された作品も多く、人々の好む男女の恋愛のもつれを「哀艶情話」として表現することができたからである。愛する誰かのために生きる女性の生き様を描くことに特徴があった。 本巻に収録した「蒼き死の腕環」は、大正13(1924)年1月から一年間、『婦人世界』に連載された「探偵小説」である。関東大震災後の横浜、東京を舞台にし、ヨーロッパから帰国したばかりの曲芸師・房江と美少年ヨハンの翻弄される生活を描いている。房江は命よりも大事な蒼き腕環をいつも身につけていた。しかし金貸しの李爺には、死を呼ぶ腕環だと言われる。ある日、ヨハンが何者かに連れ去られてしまった。愛するヨハンを救うために、房江は世界を「改造」しようとするアメリカの秘密結社LLL団に決死の覚悟で挑んでいく。彼女は秘密結社の一員のフリをして、実は日本のために命を捧げようとしていたのだ。自己の立場に惑うことなく、ヨハンを助けようとする房江の心はどこまでも尊い。「新しい様式の探偵小説」の誕生である。
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不思議の達人(上)
¥2,500
「不思議の達人(上)」 著者:ジェレット・バージェス 訳者:平山雄一 発行:ヒラヤマ探偵文庫 価格:2,500円 判型:新書判 刊行:2021年11月 原書は24編収録しているので、今回は半分の12編と、平山が書いた研究を収録しました。下巻は2022年春に出版予定です。 著者ジェレット・バージェス(Gelett Burgess 一八六六〜一九五一)はアメリカのユーモア作家である。マサチューセッツ工科大学を卒業後、いくつかの職を経た後、カリフォルニア州立大学バークレー校の地形学の教授となった。しかし一八九四年に禁酒主義者が建設した水飲み場を破壊する事件が起き、バージェスの関与が疑われたために大学を退職、文筆活動にはいった。 彼の作品はほとんど日本には紹介されていないが、唯一の例外が「不思議の達人」(一九一二)と題する短編集だ。今までに二作品が邦訳されている。 これは東洋の預言者と自称するアストロが、ニューヨークでさまざまな事件を解決する短編探偵小説シリーズで、超能力を用いているふりをしているが、実は東洋人でも超能力者でもなく、合理的で科学的な推理をアメリカ人の主人公がしているのである。ワトスン役は秘書で恋人のヴァレスカで、二人の恋の行方も同時に語られる。