ミカドの謎 ニック・カーターの日本の冒険
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「ミカドの謎 ニック・カーターの日本の冒険」
チッカリング・カーター編
平山雄一訳
芦辺拓・解説
判型:新書版266ページ
価格:2700円
刊行:2024年12月
■作品紹介
『ミカドの謎 ニック・カーターの日本の冒険』は、米国ダイム・ノベルを代表する名探偵ニック・カーターが、日本を舞台に活躍するスリリングな冒険譚です。イギリスで「貧乏人のためのシャーロック・ホームズ」と呼ばれたセクストン・ブレイク(シリーズがヒラヤマ探偵文庫から刊行中)に対し、アメリカではニック・カーターがその地位を占めていたことから人気の高さをうかがえます。
表題作「ミカドの謎」では、ニック・カーターが日本の天皇(ミカド)からの依頼を受け、日露戦争を防ぐために秘密諜報部に潜むスパイを捜し出すというミッションに挑みます。舞台は1904年の日本、日露戦争という時代背景が巧みに取り入れられ、緊張感あふれるストーリーが展開されます。異国情緒あふれる日本を舞台に、名探偵ニック・カーターがどのようにして謎を解き、国家の危機を防ぐかという手に汗握る展開が読者を引き込みます。
また、連作集「芸者タリカ」には、「芸者タリカ」、「芸者タリカ、もしくはニック・カーターの日本のライバル」、「ミカドの命によりニック・カーターの特別護衛」の3作品が収録されています。日露戦争の勝利に高揚する日本が勢力拡大を目指す中、戦争への機運を抑えるために来日したニック・カーターは、影響力のある芸者タリカと共に動き、緊迫した状況を切り抜けていきます。
異文化が交わる独特の雰囲気の中で繰り広げられる謎解きと駆け引きは、読者に新鮮な驚きをもたらすでしょう。ぜひ、ニック・カーターと一緒にスリリングな冒険の世界を味わってください。
■ヒラヤマ探偵文庫より
本書にはアメリカのダイム・ノベルを代表する名探偵、ニック・カーター が登場する数多くの作品のうち、日本を舞台にした作品をご紹介する。同じ ような週刊誌で活躍したイギリスのセクストン・ブレイク・ シリーズが、「貧乏人のためのシャーロック・ホームズ」と呼ばれていた が、アメリカにおいてはニック・カーターが同様の地位を占めていたと言っ ていいだろう。カーターやブレイクの主な読者層は、青少年労働者階級であ ったといわれている。なお初出時は日本が日露戦争に勝利して、新興の大国 として世界に名乗りをあげ、注目を集めた時期でもある。アメリカの庶民の 娯楽の題材になるほどの親しみはあったことが推察される。
「ミカドの謎」(The Mystery of the Mikado)は、New Nick Carter Weekly一九〇四年四月二日号に掲載された。「芸者タリカまたはニック・カ ーターの日本の任務」(Talika, the Geisha Girl, or, Nick Carter's Japanese Misson)は、New Nick Carter Weekly一九〇八年七月四日号、十 一日号(Talika, the Geisha Girl, or, Nick Carter's Japanese Rival)、十八日号(By Order of the Emperor, or, Nick Carter's Special Bodyguard)に掲載された連作を、同年に三作を合わせて単行本に した。
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